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2017-12-29 18:48:00

日が暮れた街路に犬がしゃがんでいて、そばに飼い主の女性が佇んでいました。

ワンちゃんが用を足していると思いながら、とおり過ぎようとしたところ、突然犬が垂直に立ち上がったのです。

直立した姿は思っていたより大きく、何よりも、スックと両足で立ちあがったことにギョッとしてしまいました。

どんな種類の犬だろうか。

驚きつつ暗いなかをよくよく見てみると、動物の耳の付いた着ぐるみを着た男の子だったのです。

おばあちゃんらしい女性の手に、てっきり持っているように見えたリールも、もちろんありませんでした。

初冬の暮れのことでした。

 

年の瀬も押しつまった師走27日の荻窪公会堂。

早稲田大学フィルハーモニー管弦楽団の第77回定期公演を聴かせていただきました。

 

歌劇「魔笛」序曲に続き、組曲「仮面舞踏会」、そしてブルックナーの作品で、私が大好きな第4番「ロマンティック」という構成でした。

私は音楽の素養のない、ただ聴くだけのリスナーですが、「魔笛」は淡々と演奏されていたように思いました。

続く「仮面舞踏会」では、ハチャトリアンの濃厚な曲想が見事に奏されて、堪能できました。

第1曲「ワルツでは」浅田真央ちゃんが思いだされて、つい熱いものがこみ上げてきます。きっとこの日、聴いていたみなさんも同じ思いだったことでしょう。

 

そして休憩をはさんで、満を持しての「ロマンティック」。

私が早稲田の4年生の頃だったか、大学生協でこの「ロマンティック」とマーラーの「巨人」の2枚組レコードを買い,すっかり魅了されました。「ロマンティック」はワルター指揮コロンビア交響楽団による演奏でした。

ベートーヴェンやブラームスの後に続いた、まったく新しい、後期ロマン派の芸術を堪能し、ブルックナーとマーラーが、とくにブルックナーの壮大な「宇宙」が大好きになったのです。ブルックナーの交響曲で、作品ごとに曲想が深まり、作曲技法が発展進化してゆく様は、彼が信奉する神の領域に達していると思います。

 

比較的に短い古典派や前期ロマン派の樂曲に比し、ブルックナーの交響曲は楽器編成が大きく長大です。

音大生でもない学生に、果たして演じきれるだろうかと、正直、一抹の不安はありました。

 

金管を中心に管楽器が咆哮し活躍するこの曲。

それだけに金管奏者、とくにホルンには大きな負担がかかります。

たしか宇野功芳さんが、美音を追求するカラヤンはブルックナーには向かないと言っており、私も奇をてらわない無骨系の指揮者がよいと思います。ブルックナー協会の会長を務めたヨッフム、ベーム、マタチッチ、ケンペ、朝比奈隆。そしてクナッパーツブッシュが遺した「8番」の超弩級スケールを好んで聴いてきました。

 

ベートーヴェンやブラームスなどで他の追随をゆるさない、巨匠フルトヴェングラーもブルックナーは向いていないと思うのです。

しかしながら、以前、敬愛していた黒田恭一さんがMCを勤めていたFM放送で、戦後ソ連軍に不法に接収され行方不明となっていた、ベルリンフィルの「幻の録音」が発見され、名演奏の数々がシリーズで放送されたときには、その演奏に酔いしれたものでした。その番組のオープニング(エンディングも?)に使われたのが、ブルックナー「6番」の緩徐楽章でした。

ときにテンポを大きく変え、ドラマティックなフルトヴェングラーの演奏は、その人柄のように素朴さがふさわしいブルックナーに合わないのです。

唯一レコードが販売されていた「ロマンティック」がまさにそうでしたが、この「6番」の緩徐楽章のゆったりとした美しさは、「歓喜の第九」緩徐楽章にも通じる、フルトヴェングラーならではの清澄で天国的な美しさが感じられる大変な名演奏でした。もちろん番組のなかで全曲が演奏されましたが、「6番」には不自然感がなかったように思いました。曲との相性がよいのでしょう。

 

話しを戻します。

早稲フィルは真直ぐな演奏でした。金管楽器にミスもありましたが、重量級の管楽器群を終始支えたのは弦楽器群。そして指揮者もホルンと並んですぐに称えたティンパニー。

全体の出来栄えは見事で、まさに壮絶な熱演でした。プロオーケストラの精緻の極み、円熟彫琢とは対極の若々しいブルックナーです。

早稲フィルのメンバーたちは、ブルックナーの巨大な宇宙を会場いっぱいに、惜しみなく展開披露してくれたのでした。

 

早稲フィル会長の水島 朝穂先生は、ブルックナーの聖地フローリアン教会や生家を訪れておられる大のブルックナーファンで、私もちらと考えたことがあった「ブルックナー協会」の会員に名を連ねていらっしゃいます。

 

まだ先生を存じ上げなかったとき、先生と同じ会場で、朝比奈 隆の指揮で、大フィルのブルックナー「7番」や、北ドイツ交響楽団の「ロマンティック」の名演を聴いていたものとして、この日の熱演を、本心から褒め称えないわけにはいきません。

演奏後に、称賛の気持ちの一部だけでも先生にお伝えできたのは幸いでした。

 

それまでの時代の作品に比べ、長大な「ロマンティック」ですが、演奏中には、会場全体が一つの耳になり息を飲みました。そして楽章の合間の休止には熱い静寂が支配しました。なかなかあることではありません。

 

今春の「第九」名演に続いて、ここまでまとめてこられた松岡 究さんの指揮には最大級の「ブラボー」です。

本当は会場で叫びたかったのですが、気恥ずかしくてなかなかできません。この日の皆さんも同じようで、誰か後方から一人でも叫んでくれればいいのにと思った次第ですが内気なひとばかりで、ついに拍手のみでした・・・。

 

間もなく今年も終わりますが、水島先生と早稲フィルのみなさんのおかげでよい年越しができそうです。

 

 


2017-12-17 19:59:00

1か月あまり、ブランクができてしまいました。
IT関係にうといため、ちょっとしたことでお手上げ状態になってしまいます。

この間、80歳を越えていると思われる3人の男性たち、これからディズニーランドに行くと言っていた幼い女の子との父娘、女子学生も男子学生も、そのほか多くの方から、「3つのオレンジへの恋」のオムライスやブリュレを称賛していただきました。
臨場感をもってお伝えできなかったことが残念です。

ほかにも、ちょっといい話や、大いにけしからぬ話などもあったはずですが・・・。

 

今年も間もなく終わりますが、来る年も「3つのオレンジへの恋」を、このHPやブログともどもよろしくお願いいたします。

 

12月25日は営業いたしますよ。

 


2017-11-14 15:35:00

たどたどしい言葉や身振りで、おとなのまねをするこどもの様子は、例えようもないほど可愛いらしく、幼児やこどもの出るテレビコマーシャルも好ましいものです。

 

しかし、あどけない幼児にサングラスをかけて、「将来の夢を語らせラップさせる」CMは、どうも好きではありません。

そこまで「大人のマネ」をさせなくても、ほかに手法はあるだろうに。

当然のことながら、出演しているこどもに「責任」は全くないのですが、このCMのスポンサー企業はイメージダウンであると、私は思っています。

 

「こどもCM」で、いま私が好きなのは、クレラップのコマーシャルです。

「お姉ちゃんがいない!」

いまは「お姉ちゃんがいない編」だそうで、おかっぱ頭のあの女の子を見ていると、亡き姉の幼い頃を思い出します。

風邪やはしかで熱を出し、弱々しく寝込んでいるときには、あんなに心配だったのに、元気になるとまたケンカも始まり、今度は私が移って寝込む番に。

いつも一緒だ!

やっぱりきょうだいが一番!

 

おととしのことになりますが、「こども映画教室」(代表 土肥悦子さん)と、早稲田大学演劇博物館の共催による、「エンパクこども映画教室」で、「3つのオレンジへの恋」をモチーフに、小学生のグループが見事な「短編映像」を作ってくれました。

是枝裕和監督指導の下、小学1年生から6年までのおさない4人のこどもたちが、自分たちでストーリーを考えて、自ら演じ、撮影・編集した力作です。

最後に寸劇を取り入れたその作品を、大隈小講堂で拝見していて、あのおさない子供たちが!と、私は、感動をおさえきれませんでした。

 

DVDになったその短編映像は、わが「3つのオレンジへの恋」の、最高の「CM・pV」であると思っています。

 


2017-11-11 17:23:00

「3つのオレンジへの恋」の周辺で、ビニール袋を手に、道路のゴミを拾い集めている、学生服姿のグループがいました。

感心に思い、その一人に訊いてみると、お隣の早稲田中学の生徒会の役員とその仲間だとのこと。現在、解体工事中の早実高の方にも、仲間の制服姿が垣間見えていました。

私は思わず「エライ!」とほめ、感謝の気持ちを伝えました。

 

「3つのオレンジへの恋」前面の短い道路は、早稲田界隈の街路で、もっとも整然とした佇まいをみせています。

飲食店が当店1軒だけであることもありますが、キレイであるのは、黙々と清掃・整備をしてくれるみなさんがいるからこそなのです。

 

早稲田の女子学生有志による清掃活動を見かけたこともあるし、大学の清掃作業員の一部の方が、散らかった道の清掃をしてくれていることも、私は知っています。毎朝、「出勤」したときに、今日は散らかっていないだろうかと心配で、キレイであると、きっと、あの職員が頑張ってくれたのだろうと思っています。

 

及ばずながら私も微力を尽くしておりますが、犬やカラスによって、道路いっぱいに撒き散らかされた生活ごみに、言葉を失ったことは一度や二度ではありません。

路上の落ち葉に泣かされる街路樹も、夏には緑の木陰で助けられているので、これは助け、助け合いの「あいこ」です。

 

一方、そこかしこには、コンビニで購入した食品の残骸や、空き袋・容器・箸などが。

 

有害な副流煙だけでも大迷惑なタバコは、まず、外装のセロハン紙を切り取られ、シール部分の切れ端が道に捨てられます。

破り取った内装の銀紙が横に続き、いよいよ喫い始めたことを示す、数か所に落とされた灰、最後の吸い殻から、ポイ捨ての空き箱にいたるまで、喫煙者の時系列の行動そのまままに・・・常習者が多い。

 

ペットボトルや空き缶のポイ捨てもひどい。

コンビニさんが、ゴミ容器の回収箱を外に置かなくなって久しい・・・。

通行の妨げになっている放置自転車も相変わらず。

 

ワールドカップ会場などで、清掃マナーが絶賛されている「よそゆき日本人」と、散らかす「素の日本人」、もちろん外国人も・・・人知れず清掃を心掛けてくれる皆さんは、褒め称えられるべきだが、悪質な行為には、やはり防犯カメラと、ペナルティが必要です。

 

 


2017-11-07 12:55:00

今年も、早稲田祭の二日間には、たいへん大勢のみなさまにお越しいただき、ありがとうございました。

 

相変わらず、お昼の、限られた時間帯に一斉に来店されることから、入れない方も多く、ゆきとどかないこともあったかと思います。

それでも店内の様子から、今年はとくに、「3つのオレンジへの恋」を愛し、愛される方々が多い気がいたしました。

ありがたいことです。

 

ところが、そんなときに、お釜の調子が悪くなり、追加のごはんが焚けなくなってしまい、途中からは、ドリンク・デザートだけになってしまいました。

「3つのオレンジへの恋」のオムライスを楽しみにされていた方には、申し訳ないやら、残念やらとなってしまいました。

 

早稲田祭明けの月曜は、臨時休業とさせていただきましたが、続く今日、火曜日はさわやかな秋晴れに恵まれたのに、「爆弾予告」事件。

大迷惑は大学はもちろんですが、それだけではないのです。

本当に困ったものです。

 


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