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2014-06-23 14:10:00

先週末、当店目の前27号館のギャラリーで開かれていた 「伊藤卓美木版画講座 作品展」が終りました。

 

オープンカレッジ講座授業の作品発表会で、同ギャラリーではこれまでにもいろいろな展示会がありましたが、行こうと思っているうちに終わってしまったことも度々でした。

 

今回は出展者のお一人が当店に見えたことから、私も是非行こうと思いました。

 

版画作品展を目にしたのは初めてでしたが、絵画とはまた異なるぬくもり、温かさがありました。

下絵を描き、版木を削って、何度も刷り上げて完成させるのですから、作者の思いが強くこもっています。

 

窯の中から出てくるまで出来上がりがわからない陶器の釉のように、僅かなことで絵の具と材質の刷り上がりの色が微妙に違ってくるそうで、飽きることがないと云います。

 

展示された作品には、始めてまだ間もないひとからベテランまで、それぞれに味わいがありました。

 

小学校の図工以来、版画に接したことはなかったので、お店に来られた方の解説が大変参考に

なり、熟練の技には感心させられました。

 

落ち着いた風格のあるコーナーは、やはり指導者の作品でした。

 

2005年の竣工以来、これまで、早稲田に関する多くの夢と知識と感動をくれたギャラリーでしたが、どうやら27号館の模様替えで、近々事務所になってしまうそうです。

 

今回の版画展も忘れられませんが、これまでのいくつもの絵画展、中でも「源氏物語」の世界を独特の感性で描いた今吉淳恵さんの幽玄の美や、早稲田が生んだ巨星 寺山修司の作品展等イベントの数々。

 

早稲田大学125周年の年、ギャラリーで早大生協カレンダー原画展が開催された際、「3つオレンジへの恋」を特別に気に入ってくれて、当店内に作品を展示することを快諾してくれた中喜一さんと生協さんのご厚意。

 

強烈だったのはある展示会で一瞬垣間見た、女優と思われる演者のパフォーマンス。

ギャラリーの会場で、あるときは床に横たわり、あるときは展示されている作品と鋭く対峙しながら、またある時には幽閉された姫のように窓ガラスから呆けたように外を見渡す、妖しくも奔放な姿を見せてくれた、あの謎の女性も忘れられません。

 

あのギャラリーは、一体どこへ行ってしまうのだろう。

もう、「思い出のギャラリー」になってしまうのが残念ですが、ともかくも、これまでのご縁に感謝する次第です。