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2013-10-03 15:00:00

本部キャンパスの校舎裏手で水彩画を描かれている方がいらっしゃいました。

初めは授業風景かと思いましたが、ほぼ完成して仕上げに入っているその絵のタッチ、

空の青色に見覚えがありました。

 

むかし「早稲田学報」の表紙で親しみ、これもずいぶん前のことになりますが、当店

目の前のギャラリーで薮野健作品展「都市を描く」で拝見した画風で、現在、本キャン

工事現場の囲いに、早稲田大学風景の変遷を描いた作品が「展示」されています。

 

「薮野先生ではありませんか」とお聞きすると、紳士は絵筆を動かしながらにこやかに

「そうです・・・」とお応えになりました。

 

私は自分は早稲田のOBで、小野記念館横の「3つのオレンジへの恋」というオムライスの

店をやっています、と話すと先生は「何度か行きましたよ。美味しかったですよ」と話され

ました。

 

以前にお会いしたときには「偉い先生」で、気安くお話しできないのではと遠慮してしまい

ましたが、この日、偶然にも親しくお話しをさせていただいた薮野先生は、「お仕事中」にも

かかわらず終始にこやかに対応してくださいました。

 

「3つのオレンジへの恋」の作曲者プロコフィエフのこと、好きな作曲家のこと、カイルベルト

やホルスト・シュタイン、ラインスドルフなど、先生がかつて実際に聴いた指揮者のこと、

私は来日公演の「薔薇の騎士」を聴いたが先生はついに聴けなかったというC・クライバー

などについて話が弾みました。

 

「ロシアの作曲家ではだれが好きですか」という問いに、私はチャイコフスキーと国民学派も

好きだとこたえました。先生はプロコフィエフを評価されていて、ショスタコーヴィチもお好き

だったかもしれません。

 

先生はワーグナーの「神々の黄昏」を愛好されておられるとのことで、大のワグネリアンで

「ニーベングの指輪」ファンの私は嬉しい思い。

さらに私がフルトヴェングラーやクナッパーツブッシュが好きだと云うと先生は大いに喜ばれ、

フルトヴェングラーの録音状態のよい「第九」のことなど、うれしそうに話されました。

 

私は店内に中喜一さんの絵画を展示しているので是非お出でくださいというと、先生は中

さんをよくご存じで、ほめておられました。

 

薮野先生は現在、会津八一記念館2階で「学舎の思い出」という絵画作品展を開催中

で、先生の「美しい空の青」、是非拝見させていただこうと思っています。

この日、先生とのひとときは大変に楽しいものでした。