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2012-10-01 11:35:00

 

雲のうえには、来る日も来る日も、はるか下の地上の方から、

「ワアーおいしい」、「おいしいね」 という声や、楽しそうなざわめきが聞こえてきます。

「おいしいね」という声や、楽しそうなざわめきを耳にした天使は、

その人たちは、どんなひとで、いったい何を食べて、あんなにおいしいと言ったり、

楽しそうにしているのだろうと、気になりました。

おいしい、美味しいと、素直な言葉を発するのだから、子供たちだろうか。

 

天使は雲の上から、声のしている方向を探してみました。

どうやら日本という国の、東京の、新宿区の方角のようです。

地上の大きな森林と比べると、かなり小さ目ですが、

森の緑の中に、やさしく佇む時計台が見えました。

ざわめきは、その辺りからのようです。

 

天使は時計台の塔のうえに腰を下ろして、ひと息入れました。

休みながら見ていると、時計台の塔の先端は、冠のようにも見え、

英字のWのかたちのようにも見えます。

あしもとの方に目をやると、若者が、楽しそうに行き来していました。

 

ひと休みした天使は、そっと地上に下りたちました。

街のあちらこちらには、カボチャがオレンジ色の顔を見せています。

天使はそれを見て、ちょっと怖いと思いました。

ついに、オモチャのような「3つのオレンジへの恋」のお店が見えてきました。

 

天使は思いました。

ここに住みたい!

 

中から声が聞こえてきます。

男のひとも女のひとも、おとなもこどもも、先生も学生も、

世界中の、いろいろな国からやってきた留学生もいました。

みんなこどものように、晴れやかな顔をしています。

 

天使は思いました。

今度、お金を持って「3つのオレンジへの恋」に来よう。

「季節のパンプキンオム」を食べに来よう。

「太陽から生まれたトマトソースオム」だって食べてみたい。

 

ある日、しみじみと天使のため息が聞こえてくるかもしれません。

「ワアー美味しい」。

「美味しいね」。

「フゥー、美味しかった」。

 

気がつかないけれど、天使はすでに来ているのかもしれません。

もしかして、あなたは天使ではありませんか?。

「特製クレームブリュレ」を、ふわふわの雲のうえで、食べてみたいとは思いませんか?。

 

 そのときには、雲のうえから、ほっぺを落とさないように気をつけましょう。

あとで探すのは、とても大変なことですから。