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2015-12-22 15:55:00

昭和3年(1928年)、逍遥の「シェークスピヤ全集」完訳と70歳を祝して建てられたという、坪内博士記念演劇博物館。

演劇博物館がエンパクと称されるようになったのは、いつごろからなのだろう。

 

実は、在学中、私と演劇博物館との縁は、ただ1回だけだった。

 

以前にも書いたが、卒業をま近かに控えた、ちょうど今頃の季節だったと思う。

 

私が、エンパク一階ロビーの長椅子で、クラスメートの美鈴ちゃん(仮名、みんながそう呼んでいた)と話し込んでいたところ、たまたま「東京六大学写真集 早稲田大学編」取材のために訪れていた毎日新聞社のスタッフが、二人を写真に収めていった。

 

翌年、写真集を購入してみると、手前に座っていた美鈴ちゃんの奥で、私は、わずかに横顔と半身が写っていた。それが私の在学中、学内でのたった1枚の写真となった。

 

そういえば、以前、テレビ朝日さんの「人生の楽園」に取り上げていただいたとき、早稲田のキャンパス内や、大隈庭園の田んぼで、早稲田農業塾の学生との、珍しい田植えの様子を撮していただいた。エンパク前のベンチに座った私を撮影していただいた際には、この思い出の「写真」を登場させたかったが、著作権の関係で残念ながら叶わなかった。

 

いま、このエンパク建物の正面には、一本のクリスマスツリー飾られている。

日の暮れが早いこの時期、趣きのあるエンパクの建物を背景に、電飾が三角形のモミ(?)の木のかたちで輝き出す。

とても慎ましい灯りで、蛍のように優しく、美しく、点滅している。

 

今年、少なからぬ感動を生みだした「こども映画教室」を体験したせいか、慎ましやかなこのツリーの電飾がいつになくいとおしい。ツリーの向こうに、こどもたちの顔が浮かんでくる。今年の「映画教室」での、こどもたちとの楽しい思い出は、エンパクでの、二度目(三度目?)の偶然の、うれしいかかわりだった。

 

今日は冬至。

熱つあつの「石焼きパンプキンオム」も、いっそう美味しさを増しています。

なお、「3つのオレンジへの恋」の今年の営業は 12月25日まで となります。

 

 


2015-12-07 13:00:00

ことしの冬は暖冬だと言われますが、寒い日はやはり「寒っつ!」ですね。

そんな季節に、あの「石焼きオム」が今年もやってきました。

今日もまた、ご婦人がたや、男女の学生たちから「美味しい!」「美味しかった!」のお声をたくさん頂いております。

寒冷のこの季節、フーフーしながら、熱つあつの石焼きオム!です。

 

そんなある日のこと、「3つのオレンジへの恋」に、一人のちびっ子天使がやってきました。

天使小学校の1年生だとのことです。

彼の恥ずかしがり屋ぶりを、どこかで見たことがあると思いました。

そうです。

先日の大隈小講堂での「子ども映画教室」のオレンジチーム最年少の子で、お母さん、お姉さんとそのお友達とでやってきてくれたのでした。

 

お母さんからお聞きしたところ、映画祭の3日間は、この天使君をずいぶん成長させたそうで、初めはイヤだと泣いていたのに、一日目が終わったときには、すっかり表情が変わって、朝と大違いだったそうですから、この日の活動が小さな魂に与えた影響力がわかります。

 

「映画祭」の3日間、オレンジチーム」のお姉さんたちや先輩に可愛がってもらい、チームが解散する時には泣いてしまったそうで、別れの悲しさを初めて体験したようでした。横で、それは恥ずかしいから話さないでと言っていたのに、お母さんが話してくれたのです。

 

彼のおねえちゃんもまた、昨年「子ども映画祭」に参加したとのことで、やはりとても貴重な体験ができたようでした。

是枝監督の大ファンだという小5のおねえちゃんは、世田谷公苑のタイムカプセルをモチーフにして、古代人になっったそうで、話を聞いていて、思わず作品を見てみたくなりました。今年の7作品もそうでしたが、子どもたちの着眼点、発想力はなかなかのものがあります。

おねえちゃんは7名からなるチームだったそうですが、とてもまとまりがよかったそうで、ぶつかって傷つけあう世界とはまだ違っていて、ホッとしました。

 

「あッ!」

彼が小さな声を出して、お母さんに教えました。

店内の正面には、彼にとって、よい思い出となった演劇博物館の絵画が かざってあったのです。

 

恥ずかしがり屋のこの天使君が、この日、お母さんたちをグイグイ引っ張って やってきてくれたというのですから、実に嬉しいことでした。

映画の中や舞台では終始恥ずかしがっていた「1年坊主」でしたが、かく言う私も、彼の年代にはそうとうの恥ずかしがり屋だったのです。

これからも彼が、明るくやさしいお母さんの言うように、どうかスクスク伸び伸びと育ってほしいと、おじさんも願っています。

 

 


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