インフォメーション
今年もオープンキャンパスの季節が。
早稲田大学を目指す高校生のみなさん。
早稲田に来たら、多くの先輩に愛されている
「3つのオレンジへの恋」で
一寸オシャレなオムライスをどうぞ。
評判の特製クレームブリュレや、
スッキりとした上品な味、杏あん(あんあん)豆腐も是非お勧めです。
私もかつては受験生。
早慶戦を観て、早稲田はいいなあと思いました。
従兄が行っていた慶応も好きでした。
性来ノンビリ屋で、高校もノンビリだったので一浪してしまいましたが、早稲田に。
会社を辞めた後も、早稲田が懐かしくて戻ってきたのです。
大学と商店が一体となった、こんな大学、なかなかありません。
よその学生がうらやましがる、「3つのオレンジへの恋」だって。
がんばれ受験生!
「3つのオレンジへの恋」で会いましょう!。
(お知らせ)
・ 私の受験時代のことなどが書いてあるブログ「3つのオレンジへの恋の物語」は
このHPからリンクできます。
・ 8月の第2週と3週(8月6日~17日)
は お休み させていただきます。
8月20日より営業させていただきます。
・ オープンキャンパスでは混雑のため、一部のお客様に大変ご迷惑をおかけ
してしまいました。
申し訳ありませんでした。お詫び申しあげます。
今年もまた一人の男の先生を慕って、ある「同窓会」が開かれました。
その先生とは宮城県立宮城野高校の倫理社会の教師であったY先生です。
当店でアルバイトをしていた教育学部の女子学生がY先生の教え子であった縁で、
彼女の在学中から当店で始まった「同窓会」は、彼女の卒業後も続いています。
集まるのは、Y先生の授業を受けた元生徒20人前後で女子が多いのが特徴です。
必ずしも担任であったということはないのに、卒業年次もバラバラでも集まれることが、
Y先生の人間性を語っています。
お互いに知らなくても、Y先生を慕う先輩、後輩たちが集まるのです。
会の終盤に、様々な進路に進んだ元生徒たちが近況を語り、先生が最後に締めます。
元生徒のなかには、現在必ずしも順風でない方もいるようですが、飾らずに率直に語り、
この会で勇気をもらって帰るようです。
そんなひとを、私も心の中で応援してしまいます。
私の高校時代の担任で、日本史教師であった黒羽清隆先生は、今から25年前に、
53歳のお若さで他界されてしまい、謦咳に接することができなくなりました。
私は、Y先生のご健勝と、この会のご隆盛を心から嬉しく思いますが、
一方で、毎年開かれる我が高校のクラス会では歳月の経過により心の隅にある、
黒羽先生のおられない寂しさを、この会では思い切り感じてしまいます。
先生ご存命ならば女子の出席者だってもっと増えたはず。
黒羽先生の幅広く豊富な知識の楽しいお話を、「独演会」で聞きたかった。
高校生だった私たちが、それぞれの人生経験を経たいま、じっくりお話ししてみたかった。
先生と生徒の関係といえば、一般的には、授業以外でも接することの多い小、中、高の
担任の先生につきます。
黒羽先生は東京新宿の区立東戸山中学校教師から教育者人生をスタート。
私たちの都立大学附属高を経て学芸大学附属高教師に転じられた後、
静岡大学の教授になられた方で、少年時の戦争体験をふまえて、
歴史を通じて若いひとへの教育には人一倍力を注がれました。
もうお考えをお聞きすることはできませんが、かつて黒羽先生も勤められた
中学校という場で、担任の先生にも校長にも見捨てられてしまった少年を、
あのような悲惨な事件が起きたことを、どのように思われたことでしょうか。
いつまでも先生を囲む心温まる集いや、慕われる先生があれば、
最良の思い出も作ってあげられない学校や先生がいる。
大津の事件では、報道される以外に問題の背景はわかりませんが、
まずは教師、先生にしっかりしてもらわないと。
私は唱歌「仰げば尊し」が好きですが、歌われなくなった理由はそういうことなのでしょうか。
いよいよ梅雨も明け暑い夏がやってきました。
暑い、灼熱といえば、砂漠の美しさと恐ろしさを描いた不朽の名作、映画「アラビアのロレンス」。
これまでにこのHPにリンクしているブログで何度か述べさせていただいた鹿沼絵里さんが、
「『アラビアのロレンス』の俳優、えーと、ピーター・・・・」。
「ピーターー・オトゥール!」。
「そうそう、新聞に引退したと出ていたわよ」。
私はザッとでも新聞に目を通そうと思っているのですが、つい見ない日も出てしまいます。
このとき妻の友人である女優、鹿沼絵里さんからお聞きしなければ、
映画と実在の「ロレンス」ファンである私はそのニュースをまだ知らずにいたはずです。
深みのあるロレンス像を、高貴に、ミステリアスに演じた英国俳優ピーター・オトゥール。
そしてこの映画を愛した日本の俳優古尾谷雅人。鹿沼絵里さんはその奥様です。
この3人をめぐる私が作ったトライアングル。
その不思議な力が、名優の引退を私に知らせてくれました。
ピーター・オトゥールの「アラビアのロレンス」での圧倒的名演技の印象は強烈です。
それ以外の出演映画、オードリー・ヘプバーンとの「おしゃれ泥棒」や「将軍たちの夜」
等を見ましたが、さして魅かれなかったのは、私の見る力がないせいか。
古尾谷雅人さんが、「こんな映画は日本ではとても作れない」といったという、スケールの大きさと
高い芸術性を兼ね備えた、デビッド・リーン監督畢生の超大作「アラビアのロレンス」。
最近の洋画は超大作や話題作は多くても、あの時代までの作品のようには芸術の香りがしない
ように思います。
日本映画も話題作、名作は毎年のように作られますが、30年、50年後にも語り継がれる名作は
どれだろうか。
「3つのオレンジへの恋」は小作品ですが、さり気なくいつまでも、皆様の記憶に残るお店で
ありたいと思っています。
(古尾谷雅人さん、鹿沼絵里さんに関するブログ「3つのオレンジへの恋の物語」は)
2012年2月21日付 フルオヤさんのこと
6月 1日付 フルオヤさんとの不思議
(追記)
・ 昨日19日に、絵里ママからオトゥール引退を伝える記事の切り抜き
いただきました。
「情熱がなくなった。最後は涙を流さずに心から感謝をこめて、
俳優業に別れを告げたい」とありました。
アカデミー賞に8度もノミネートされた名優ですが、
「アラビアのロレンス」がなければ、
引退のニュースが世界を駆け巡ることはなかったかも知れません。
「ロレンス」ファンとして、監督、俳優、映像、音楽が奇跡のように出会い、
この名作映画を誕生させた「運命の力」に感謝せずにいられません。
ところで、日本では「ロレンス」と言っているが、「ローレンス」が正しいのだろう。
不思議なもので「アラビアのローレンス」となると、間延びがしてなんだか別の映画
のように思える。(20日)
・ リーン監督は当初ロレンスの役をマーロン・ブランドで考えたそうだが、
早々に断わられて舞台俳優だったピーター・オトゥールに白羽の矢が。
もしあの個性的なマーロン・ブランドが演じていたら、これまた別の映画になったことで
しょう。(21日追記)
また、この映画の中でオマー・シャリフが強烈に演じたアリの役は、アラン・ドロンら
有名俳優も候補に考えられていたそうで、オマー・シャリフがピーター・オトゥールとともに
新鮮なデビューを飾った「ロレンス」は、まさに奇跡的にできあがった作品
であると思います。(22日)
「プロペラ機は好きですか?」。
突然、私よりは先輩であると思われる男性のお客様から聞かれました。
私がプロペラ機、特に第2次大戦中の航空機が好きであることをご存知なのだろうか。
その方からご家族、お父上のことをまとまられたご本を頂きました。
写真集「空の旅」。
宮崎アニメ「紅の豚」に登場するような複葉機も多数載っています。
サブタイトルに「日本陸軍飛行隊草創期 ある飛行兵の記録 偵察員 お父上の名」。
それはお父様の没後53年に作られた、みごとな追悼集であり、家族の記録でした。
飛行隊草創期から始まる、日本陸軍航空史に関する豊富な写真と記事が、
お父上の経歴とともに独自の視点からまとめられていて、ひとつの昭和史になっていました。
私も自分の家の記録をまとめてみたい思いはありますが、とてもこれだけ写真と史料を駆使して
ダイナミックにまとめる自信はありません。
Yさんは以前「3つのオレンジへの恋」に見えたときに、自分が描かれた風景画の絵葉書を
何枚か置いていかれました。
今回もまた自作の句に俳画を描いたものや、風景の絵葉書を。
ご趣味は旅と、俳句、水彩画、俳画、歴史、城と街道、囲碁、将棋等の文化系から、
マラソン、野球、ゴルフ等のスポーツ系まで実に幅広くて驚かされます。
風景画の絵葉書も、かつて住み、通われたという早稲田、大隈講堂の界隈や
横浜、鎌倉等行く先々を描かれたもので、精緻な表現にパステル調の色彩が鮮やかです。
こういうひとを多才のひとというのだろう。
今年80才になられたとのことだが、わたしよりもよほど健康そうでお元気です。
今度見えたら、何故私にプロペラ機が好きと聞いたのか、尋ねてみようと思っています。
プロペラ機のプラモデルを一杯作ったこどもだった日々。
(追記)
ミャンマーで英空軍の名機、スピットファイア36機が地中から発掘されそうだ、という
ニュースが伝えられた。
日本軍に捕獲されないために埋めたといい、ロンドンでオリンピックが開催されている
いま、かつてドイツがロンドンを空襲した時代や、日本が米英等連合軍と戦争をして
いたことを思うと、平和の有難さを思います。
それにしても、もし36機のスピットファイアの保存状態が良好で、いっせいに大空を
飛んだら、戦闘機としては優美なその姿を是非見てみたいものです。
明日7月7日(土)は申し訳ありませんが臨時のお休みです。
社会人としてのつとめ、用事が続いてしまいました。
先週は、早稲田大学法学部の同級生の一周忌・忍ぶ会と、この春に急死した級友の
弔問が重なりました。
縁あって同じクラスになり、遊びに旅行、酒を飲み、歌い、ときにけんかもした。
遺されたご家族にかける言葉も見当たらないのですが、ともにすごした早稲田、
青春の思い出は、私同様に、最後まで彼らの心の中にあったことでしょう。
先週、友を忍ぶ会の会場に向かう途中のこと、大隈講堂の前でバッタリ!。
今年卒業したばかりの応援部チアリーダーOG、Aさんでした。
臨時のお休みだった我が「3つのオレンジへの恋」を訪ねてくれたのでした。
社会人姿となったばかりの、フレッシュなその姿を拝見して、重苦しい日にホッとうれしく、
梅雨の季節にさえ、かつて我らもそうだったであろう、若い生命の輝きが眩しかった。
今週は、義理の姪の結婚式で、お休みとなります。
冠婚葬祭、老若生死、人の世の 行く川の流れは絶えることがありまません。