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2018-02-28 13:40:00

「みなさんにお知らせがあります。明日、クラスに新しいお友達が転校してくることになりました」

一日の最後に担任の先生がこう告げると、クラス中が一斉にざわついたものです。

一体どんな生徒が来るのだろう、かわいい子だといいな(男子)。

「男子と女子、どっちですか?」

活発な生徒が聞き出そうとしますが、「それは明日のお楽しみ・・・」

先生がどちらかを言わないときには、いっそう好奇心をかきたてられて、つぎの日の朝、教室のドアを開けて入ってくる転校生に、みなが注目したものです。

 

新たな出会いがあれば、別れもあります。

私が通った小学校、そして中学校も小高い丘の上にありました。

小学生のとき━━あれは4年のときのことだったそうです━━違うクラスに転校してきた女の子R子さんは、中学1年で同じクラスになることができました。

2年になって再びクラスが別れたあと、一学期の途中で、彼女は丘を下り転校していったのです━━私の心のなかにさわやかな思い出を残して━━。

 

中学3年のときに転校してきた女子がM子さんでした。

進学を控えての大切な時期です。

おそらくは未知の学校・クラスに対する不安な思いに駆られながら、あの小さな丘を登り、新たな学校の門をくぐったのであろう。

(ボクが味方だから絶対大丈夫だよ・・・)

 

大学生になってから、大いに照れながら上野の丘で初デートをしたのです━━小学校や中学校の同級生のなかで、二人だけでデートをしたのはこのM子さんだけでした。

女子大生になっていた彼女は、あの頃のままの初々しさ━━。

何を話したのだったか・・・本当はもっともっと一緒にいたかった・・・。

今となっては、早春の日の切ない思い出のひとこまです。

 

別れや出会いは、いつだって突然です。