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2017-02-24 17:10:00

昨年の暮、私は何十年ぶりかで万年筆を買ってみました。いつも万年筆でお便りを下さる、早稲田OGのある方を見習ったのです。

大切にされておられる万年筆で書かれた達筆な文字からは、その方のお人柄とともに、書いている喜びすら感じられます。

 

私の学生時代には、早稲田大学生協で買った中国製の安価な万年筆━━矢印型クリップなど、デザイン外観は完全に米国パーカー社製のパクりで当時問題になっていた━━「英雄」を気楽に使っていました。意外に故障もなく結構長い間使えました。

 

今も何冊か手元に残してある当時の教科書の奥付けには、「早稲田大学第一法学部」と自分の氏名・購入日とが記されています。父の字体を手本として、万年筆で書いたもので、今見ても我ながらきっちりとした文字だと思います。今ではっかり崩れてしまい、よほど気持ちを入れても同じようには書けません。

 

今回、同じ生協で購入したのは国産の普及品だが、久々の万年筆を手にすると、あまりにも慣れてしまったボールペン、とは異なる指先の感触、重さ、バランス、筆圧、書き味にただただ戸惑うばかりです。試し書きのようになった挨拶状の添え書きでは、指先は思うように動かず、老眼も加わって、これが自分かと思うほどの悲惨な文字になってしまいました。

 

私も若い頃には筆まめで、「我が思い」を伝えてくれる手紙を、苦もなく丁寧な字で書いたものでした。今は眼鏡をはずし、作品に顔を付けるようにして版画制作に取り組んだ「宗像志功」さんのようになってしまい、「書く喜び」は「苦行」にとって代わってしまいました。

パソコンは、決して目に優しくはないし目の負担が大きいが、画面の明るさにはたすけられています。

 

私もそろそろ眼鏡の新調どきかもしれません。

何の根拠もなく、近眼の度が強いと老眼にはならないと、勝手に思いこんでいた時期があった・・・。