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2016-11-04 15:10:00

有名作家であっても、ときとともに忘れられてゆくのでしょうか。

 

この秋、小野記念講堂で行われた「小川未明文学賞25周年記念フォーラム」は補助イスが必要なほどの大盛況でしたが、すぐ横のワセダギャラリーの「小川未明と早稲田の児童文学展」を訪れる人は少なかったとお聞きしました。

観客の多くは、大変な感動を呼んだ鍵田真由美さんのフラメンコ「赤い蝋燭と人魚」が目的で、未明童話の読者だった年配組はどうやら少数派のようでした。

 

一方、当代きっての人気作家綿矢りささんと堀江敏幸早稲田大学教授の、芥川賞作家同士による講演会「私と図書館」の方も、国際会議場に収容しきれない人のために、別室に映像を流すほどでした。中央図書館もたまたま開館25周年に当たり、早稲田に入ったのは綿谷さんの作品を読んだからという、若い女性ファンの姿が多かったのが印象的でした。

 

太宰治全集を愛読したという綿矢さん。

在学中は、大学図書館の広い中央階段で密かに「風と共に去りぬ」のヒロイン、スカーレットの気分にひたっていたことなどを語っておられました。最近になってこの日の対談内容が「早稲田ウイークリー」に掲載されました。講演会場にいたものの、聞きとれなかった部分や忘れていた内容も多く、あらためて振り返ることができました。

 

ほかは建て替えられているのに、エレベーターもない教育学部の校舎は「歴史的な建物」としてこのまま保存されるのだろうかと、綿谷さんは複雑な胸中を、けっこう率直な言葉で語っていました。

昭和44年に私が法学部に入学したころ、教育学部のこの校舎だって古めかしい8号館よりよほど新しく、立派に見えたものでしたが・・・。

 

お二人による講演会が開始するまで、スクリーンにはスライドで「早稲田の図書館の歴史」が紹介されていました。

東京専門学校開校時の写真風景は、我々の学生時代、すでに立派な「過去の歴史」でしたが、私の在籍した時代に普通の景色としてあった「安部球場」が取り壊されて、現在の中央図書館が建設されからて四半世紀。

我々世代ももう十分に「歴史」の一ページ組になったのかもしれません。

 

大学ではいよいよ明日から早稲田祭です。

若い方にも、年配組にも

美味しいオムライスが待っています。

(混雑時にはお席の譲り合いを、よろしくおねがいします)

 

なお11月7日(月)は お休み させていただきます。