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2016-04-02 20:18:00

「3つのオレンジへの恋」には日々いろいろな方が見えます。

 そのほとんどは、たとえ瞬間であっても「ご縁」があってよかったと思う方々なのですが、ときには、ごく一部のお客様の言動についムっとしてしまうこともあります(逆も大いに真なりだとは思います)。

大勢のひとがおしかけてくる入学式、初日の4月1日がちょっとそうでした。そのようなことがあると、無理を重ねたそれまでの疲労がドッとおしよせてくるのです。反対に、よいお客様で営業が終わるときには、ちょっとやそっとの疲労などは吹き飛んでゆき、心地よい余韻に浸るのです。

 

この日最後に見えたにこやかなお母さんは、明らかに小学生と思われるお嬢ちゃんと一緒でした。

店に入られたときからお母さんは好感度が高く、女の子もお行儀がよさそうで、親子ともども気品が感じられました。

 

女の子は大きな目が特徴で、若手女優の井上真央さんの容貌を思わせました。

私がふと目をやると、女の子は席を立って店内や棚の展示コーナーを眺めていました。しかし、年端もいかないはずなのに、その幼い仕草には風格すら感じさせることに私は内心驚いていました。本人は特別意識もせず、自然に醸し出されるものなのでしょう。お母さんは席でゆったりと微笑んでいました。

 

お母さんから言われたのか、女の子が一人でレジ会計にやってきたとき、私がきょうだいの入学式なの?と尋ねると、少女は「兄の入学式です」としっかり、ていねいに応えてくれました。「大人」の歌手・タレントが、ひと前で自分の親を「お母さん」「お父さん」と言うのがもう当たり前の昨今、「お兄ちゃん、お兄さん」でもまったくおかしくないので、この女の子のふるまいに、私は感激してしまいました。

 

「何年生なの?」 と尋ねてみると、小学校6年生だというので、改めて驚いてしまったのです。佇まいや仕草に風格さえ感じさせるのに、何とまだ(新)6年生だとは!・・・もともと小学生だと思っていたので、私のこの反応は少々矛盾しているとは思いますが・・・。

 

 「良家の子女」「深窓の令嬢」という言葉を、大学生の頃に私は好んでいました。私がお付き合いしていた方はみんなそうでした。最近はテレビや映画、マンガの影響が大きいのか、「奥ゆかしさ」を感じさせられることが少くなくなってきました。実は私の娘についても自信はありませんが・・・。

 

この日、私は久々に「良家の子女」「奥ゆかしさ」という言葉を思い起こしました。

今度見えたら、この母娘さんと是非言葉を交わすことにしようと、今から楽しみにしています。

早稲田に入ったという「お兄ちゃん」も、きっと素晴らしい「やつ」に違いありません。