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2016-05-19 14:05:00

私がこれまでに見たメイキング映像や特典映像で特によかったと思うのは、「アラビアのロ レンス」「ドクトルジバゴ」「空軍大戦略」「史上最大の作戦」「南太平洋」など、やはり大作で、自身の感動度合いにも比例しています。

 

これらの作品はすべて「本物」の迫力ですが(「南太平洋」の「バリハイ」の印象的なシーンは合成)、「ベン・ハー」など、昔の大作映画の製作は、セットやエキストラにお金もかかって、本当に大変なことであったと思います。

 

「空軍大戦略」は第2次大戦の 「英国の戦い」で、イギリスのスピットファイヤーやドイツのメッサ―シュミットなど、本物の戦闘機や爆撃機が多数登場するので、第二次大戦中の航空機ファンにはたまりません。そのメイキング映像では、CGではない本物の航空機による空中戦の場面などの撮影秘話を知り、感激追体験ができます。マニアには少しでもあの機影が映っていれば、それだけでも嬉しいのです。

 

当時の多くの子どもたちがそうであったように、私も小学生のときには 日本や欧米の戦闘機や軍艦のプラモデルをたくさん作りましたが、中でもスピットファイヤーとメッサーシュミットの姿・形状はゼロ戦と並んで美しくて傑出していました。メッサ―がスピットファイヤーに似ているのは、ドイツ側が設計図を盗んだからだといわれているようですが・・・。

 

私はこの作品の上映当時、映画館に足を運びませんでした。

ミニチュア模型で戦闘機や軍艦を再現した円谷英二監督の技量には敬意を表していますが、「空軍大戦略」は、「東宝」のお家芸のような「外国製の特撮物」かと思ったからで、「空軍大戦略」というタイトルも、当時の洋画に類似のタイトルがいっぱいあった戦争アクションモノを連想させて気を惹か なかったのです。邦画タイトルの悪い一例で、素直に「バトル オブ ブリテン」でよかったと思うのです。

 

その後、「本物の航空機による空中戦」だとうたっているビデオのパッケージを見てありがたい思いで購入、さらに「ワイド画面版」があったのでこれも購入。アップ気味で見れる通常版と、画像が小さくなるが全体が見れるワイド版のどちらで見ようかというジレンマを味わいました。

 

やがてDVDの時代になり、さすがに購入すべきか迷いましたが、特典映像のついた限定版(2枚組)まで登場。当然安くはなく様子を見ることにしました。漸く半額セールに なったときには、先に買われてしまったらとハラハラしましたが、「無事」買うことができホッと。

 

サントラ盤CDも買って、「空軍大戦略」の「フルセット」がそろった感で、いまはもっぱらDVDですが、この「メイキング」は「本編」とともにプロペラ機好きには こたえられない一品なのです。サントラ盤やDVDには、使用されなかったもう一つの演奏も収録されていますが、印象効果がまったく違ってよくありませんでした。

 

ノルマンディー上陸作戦を描いた「史上最大の作戦」も我々男子世代には人気があり、繰り返し見た映画です。原題「ザ・ロンゲスト・デイ」・・・こちらは邦画タイトルの見事な勝利です。

本来モノクロ作品なのですが、後にカラーライズ化されたビデオ(上下2巻)を店頭で見つけたときには喜んで購入してしまいました。、ワイド版でないのが残念でしたが、色彩付きで見るとずいぶん見やすいものです。

 

「史上最大の作戦」は、同時期に製作したエリザベス・テイラー主演の「クレオパトラ」とともに、当時、二十世紀フォックス社が社運をかけたと言われた、オールスターキャストの超大作ですが、3時間の長帳場をダレさせることもなくよくできていて、戦争映画の一つの完成形だと思いました。私はこの原作本を読みましたが、この膨大な物量大作戦を文字通り再現して映画化しようとは、なんと空恐ろしいことかとも。

 

しかしその後、「プライベートライアン」で描かれた「上陸作戦」の過酷な戦闘シーンは、それまでの戦争映画の戦闘シーンを「戦争ごっこ」に見せてしまうほどのリアルさがありました。

 

「あのシーンをもう一度」というコーナーで、映画館でないと味わえなかったサウンドトラックの音声を聞きくことができた、ラジオ番組がありました。

「映画音楽ベストテン」という番組名だったでしょうか。「クワイ河マーチ」と並ぶ名曲、ミッチ・ミラー合唱団の勇壮な「史上最大の作戦マーチ」は長い間トップの地位にありました。インストゥルメント版の放送では、レコードにはないサウンドトラックの音声が入っていてゾクゾクしました・・・合唱コーラス版も、どちらも素晴らしい演奏でした。最近は映画から名曲がまったくといっていいほど誕生していないことは寂しいことです。

 

映画音楽といえば、「アラビアのロレンス」と「ドクトルジバゴ」におけるモーリス・ジャールの名曲。巨匠デビッド・リーン監督のロマンシズム溢れる雄大な砂漠の光景や、凍てつくロシアの冬の情景を見事に謳いあげていた。

もしもリーン監督が、当時、まだ新進の作曲家だったジャールに出会っていなければ、この二作の印象は全く違ったものになったことでしょう。モーリス・ジャールは大変な難産の末にこの名曲を作り上げたそうで、そのおかげで曲と一体となった映像の感動に浸ることができたのでした。

 

かつて「題名のない音楽会」で、黛敏郎さんが、パリの音楽院で同窓だったゲストのジャールさんと親しく語り合い、自らこれらの曲を指揮した夢のような30分もありました。

 

昨年、是枝裕和監督のご指導で実現した「エンパクこども映画教室」の素晴らしい本編とメイキング映像については、「オレンジ家の身内」ならではの「面白さ特典」を味わっており、あらためてふれさせていただければと思っています。

 

(リンクしているブログ「オムライス屋さんのお話し」~2011・7・29「永遠の映画音楽」にも関連のお話が出ています)