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2016-02-16 14:14:00

とある名店の、少し大型の肉まんを食べたときのことでした。

五個・袋入りの肉まんの味や、食感になれていたわたしは、名店の一品を口にして少しおどろきました。味はきわめてシンプル、控えめで一瞬物足りなく思いましたが、少したってから、肉のうまみが香辛料と混ざり合って口の中に広がってきました。不純物のかけらもなく、不自然な味覚も全くありませんでした。上品なのです。

 

もう10年以上も前になるのか、私は、スポットで参加した料理教室で作ったウインナーの味を思い出しました。

大手系列ではない、手作りハムやソーセージを販売している会社の方の指導で作ったウインナーでした。ひき肉を手でこね、適量の香辛料を加えてから、旧式のオモチャのように見えないでもない小さなマシンを使って、うすいナイロンのような腸膜に詰めました。目の前にあるのは、最低限、最小限の素材だけで、訳の分からない増量剤や添加物など一切加わりません。

 

完成したウインナーの試食では、小さなものしか回ってきませんでしたが、良いもの、安心を口にしているという実感がありました。

 

避けるわけにはいかない大量生産・大量消費の時代に、我々は、何かよく分からない食品に慣らされてしまいました。

例えばつまみやおかずに手ごろなウインナーソーセージやメンチカツは、口の中で、何やら「不純物」の不快な感触がもう当たり前で、ファストフード系の濃くて強い味も、本来の食品の味とは全く別のような気がします。

 

私が子供の頃から好きだった庶民的な「しめ鯖」も、今は化学合成製品のようで、不思議なものになってしまいました。

 

世界中を震撼させた「マクドナルド事件」では、製造先である中国の工場が最悪でしたが、あんなものを口にしていたかもしれないと、思い出してもゾッとします。かつては「美味しさ」のシンボルだったので、何とか立ち直ってもらいたいと思いますが、世界的なブランドが、こうも脆く崩れるとは、誰も思わなかったことでしょう。

 

「3つのオレンジへの恋」では、「違いのわかる」お客様から「美味しかった」とよく言われます。

よけいなものはくわえず、強烈な味でごまかさず、愚直に、ひたすら真面目に良いものをお出しするよう、心がけています。

 

早稲田大学は現在受験シーズンの真っ盛り。

「3つのオレンジへの恋」には、思わず応援したくなる、爽やかで純粋な男女の受験生が連日見えています。